中田誠さんのうつわ
京都で作陶されている陶工芸師の中田誠さん。
オンラインストアと京都店でお取扱いを開始しました。
今回は中田さんの工房へお伺いしたときのお話や、展示の様子をご紹介します。
今年はご縁があり、京都店で風鈴店と展示を開催させていただくこととなり、工房へお伺いしてきました。
この日は風鈴の準備をされているところへ。
ものをつくる方の手元を見るのは、海の波を見るのと同じくらい本当に気持ちのいいもので、どんどん形作られていく作業はずっと見ていられるな・・と文字通りお邪魔をしてきました。
富士山がどんどん作られていきます。
中村風鈴店もオープンと同時にたくさんの方々にお越しいただきました。
ありがとうございます。
左が版画家の藤村洋介さん。風鈴の揺れる帯を担当されています。
工房では引き続き、展示用の写真撮影と作品についてのお話を伺いました。
一番目を惹く「蒼」のシリーズは、ひとつひとつ絶妙な色合いの違いがまた深さを感じさせてくれます。
気分によっても蒼の感じ方が変わりそうです。
福岡で開催されていた「蒼空カレー」もとても食材の色が映えてきれいでした。
新作の「翠」は天然の松の灰とガラスの長石を使った昔ながらの製法でつくった釉薬を新緑の森をイメージして色づけされています。
共通して感じるのは、陶器のうつわの中でも軽く感じることです。それは薄く均等にする技術があってのこと。
京都の和食屋さんでのお取扱いも多い中田さんのうつわは、そんな繊細を求められる京料理の職人さんの希望を叶えるものだそうです。
京都店ではこの春から生活雑貨を2Fから1Fへ売り場を移し、はじめての展示になりました。
大変好評で、お手に取っていただいた方々に本当にありがとうございました。
最後に「季節や気温、気分でその日の服を選ぶように、空間と食卓を彩る「料理を美味しく魅せるファッション」としてうつわを楽しんでいただきたい。」
とお話しいただきました。
その想いを心にお選びいただければと思っています。
中田誠さんのホームページはこちら。
ROKURO*KANNA
intstagram
https://www.instagram.com/rokurokanna/
https://www.instagram.com/macop2/?hl=ja
「蒼」
瀬戸内の海のような、エメラルドブルーの深い「日本の蒼」をイメージし、信楽の土を使って独自の焼成方法によりこの「蒼」を作りました。この蒼は食材を美味しく魅せてくれる色で、特に焼き肴や揚げ物、煮物料理などの和食料理を美味しそうに彩ります。
「星と白の大地」
白くはかない大地に星が落ちて刻まれていくような、そんな冷たくも美しいイメージを器のテクスチャーに、星に金彩を施して、静かな水色の青磁を内側に入れて仕上げました。白と水色の色彩が、ワインやトマトの瑞々しい赤を美味しく彩ります。白ワインやスパークリング、ビールの黄金色も綺麗に見えますよ。
「drawing」
器をデザインする時、エスキースをした器がそのまま形になればと思い、西洋の銅版画のエッチング技法に習って、独自のイメージに仕上げました。一つ一つデッサンした器の、インクが滲んだような焼け色が温かみをもたせてくれます。ボウルやマグカップには温かいカフェオレがとても合いますよ。
「陶具シリーズ」
土鍋の土を使い、深めの圧力鍋や片手鍋、ティーポットなど幅広い形を展開。
深鍋は煮込み料理やお米も炊けて、小鍋や片手鍋はアヒィージョなどのオイル料理やオーブン料理も合います。
ポットはコーヒーサーバーにもなるので、ドリッパーを置いてコーヒーを落とせば、冷めても直火で温めることができます。