工場見学 <木村石鹸工業株式会社>
春を感じる陽射しの中、<木村石鹸工業株式会社>様へお伺いしました。
昨年、編集部日記にてご紹介させていただきました「SOMALI」を作っている会社です。
石油系の原料は使わない、【安心・安全】な石けん作りをされています。
大正13年創業、今年で創業94年の会社です。それ以来受け継いできた【釜焚き製法】を続けています。
早速、釜焚きの現場へお邪魔しました。
【釜焚き製法】とは釜で油脂から脂肪酸を切り離し、純石鹸になるまで炊いていく昔ながらの製法です。
天然素材から作るには、この製法しかないそうです。
職人さんが視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚を研ぎ澄まし、一日8時間を費やし管理をされています!
わたしたちがお邪魔したのは、13時過ぎです。このあともまだまだ、つきっきりで作業をされます。
17時頃には泡の状態から透明な液体となるそうで、それが純石鹸としてそれぞれの製品となっていきます。
熟練の職人技が詰まった、ここがすべての製品のスタートの場所です。
続いて、研究室にもお邪魔させていただきました。
新たに商品を開発するための器具や装置や保管庫など、、当たり前ですが普段目にしないものばかりです。
ここで幾度も幾度も仮説検証をくりかえし、製品を完成させるため、決して多くはない人数で作業をされていました。
見学を終え、お話をお伺いして特に印象に残ったことは、企業として掲げている【安心・安全】という想いが製品に関わるものすべてに行きわたっている、というところでした。
何かを始めるときはまず、今やろうとしていることが、【安心・安全】か、という考えに毎度立ち戻るそうです。
木村石鹸さんの考える【安心・安全】とは
【5つの不使用:石油由来 界面活性剤 合成着色料合成香料 石油由来防腐剤 旧表示指定成分】
と、手肌にやさしいかどうか、こどもが使えるものか、などに基づいたものです。
当たり前のことを当たり前にすることは、言葉にすると簡単ですが、そうはいかないことも多いと思います。
その想いも一緒に、わたしたちもお客様へ提供していきたいと思っています。
「SOMALI」がスタートしたのが、2015年の4月。
現在作られているハウスケアの6品目ですが、この先 商品数を増やしていく計画もあるようです。