いきるをつくる - たべること、きること、つくること、つかうこと、知ること、感じること
買い付け日記
2021 / 10 / 22

古着のアップサイクル ~パッチワークカシミヤニット編~

mumokuteki goods&wearsの服バイヤー今野です。

朝晩が一気に冷え込み、季節が冬にぐっと近づいてきましたね。

私は1年のなかで秋が1番好きなのですが、あっという間に過ぎてしまうので少し寂しいです。

今ぐらいの時期はついつい薄着で過ごしがちですが、身体が冷えると免疫力が下がってしまいますよね。

ウイルス対策の一環としても、今年は身体を冷やさないように、冷え取り靴下やぽかぽかする飲み物を色々試してみたいと考えています。

 

さて、今回の買い付け日記では10/22に発売する“古着のカシミヤニット”を使用した〈古着のアップサイクル〉商品をご紹介致します。

 

古着のアップサイクルとは?

mumokutekiで取り組んでいるプロジェクト〈古着のアップサイクル〉

今在る服に目を向け、大切に繕う。

 

貴重なアンティーク古着だけど汚れが目立つ、、

ダメージはあるけどまだ着られる、、

状態は良いけどそのままの形では需要がない、、

 

mumokutekiではそんな古着がまた必要とされる服になるように、手を加え付加価値を付けた商品づくりをしています。

 

元の状態より良く、そして付加価値を付ける為には?

草木染めや黒染め、刺し子にリメイクなどのいくつかの方法があります。

 

今回ご紹介するのは、古着に〈リメイク〉を施して付加価値を付けた商品です。

 

 

カシミヤニットとは?

今回〈古着のアップサイクル〉商品の材料となるのはカシミヤニット。

カシミヤニットとは、カシミヤ山羊から採れるニット素材です。

 

有名な産地にはイラン、モンゴルが上げられ、寒暖差の激しい山岳地帯で育てられたカシミヤ山羊からしか採れない貴重な繊維。

保温性、保湿性に優れており、何といっても気持ちの良い肌触りが魅力です。

優れた着心地と上品な雰囲気で、少し高額ですが幅広い層から人気を集めています。

デメリットとしては、保管時の虫食いや毛羽立ち・毛玉の置きやすさが問題にあります。

 

毎年mumokutekiでも問い合わせのあるカシミヤニット。

古着のカシミヤニットを探す際も、やはり虫食いによる穴あきは多く、そのままで着られる物は少ないです。

 

そこで、今年は古着のカシミヤニットを有効活用する為に。

パッチワークのリメイクニットにすれば、穴あき部分も取り除けて、世界に1つのニットが出来ると考えました。

 

アメリカのリユース文化、スリフトショップ

パッチワークのカシミヤニットを作ろうと決めたのは今年の7月。

どんなデザインにするかイメージを膨らませて、材料となるニットの調達に動きました。

現在は海外にもなかなか仕入れへ行けない状況の為、アメリカ現地の古着ディーラーにオーダー。

 

欲しい内容を伝えて、お任せピックで日本へ出荷してもらうことにしました。

 

 

1ヵ月後、アメリカからの荷物が倉庫へ到着。

届いたニットの内容をチェックしていた時、中から小さな紙タグが出てきました。

 

これはアメリカで〈スリフトショップ〉と称される店の値札です。

日本でいうリサイクルショップなのですが、日本との違いは〈寄付〉から成り立っていること。

 

古着や家具など、寄付で集まったものを販売し、その収益は慈善活動や寄付に当てられます。

郊外などに大きな店舗がいくつもあり、服以外でも日本よりリユース文化が強く根付いています。

 

寄付で集まった商品は、古着屋で買うよりも圧倒的に安い。若者からお年寄りまで沢山の人が利用し、自分が不要になった物はまたスリフトショップへ持ってくる循環ができています。

 

不要になった=捨てるではない選択肢が身近にあるアメリカ。

すごく良い文化ですよね!

 

この紙タグが付いていたという事は、どこかのスリフトショップで売られていたニットも混ざっているという事。$4.99と書いてありましたが、私はこの数倍の金額でディーラーからニットを購入しました。

 

現地へ行けない私の代わりに、ディーラーがニットのある場所まで足を運び、色・汚れをチェックしながら時間をかけてピックしてくれました。こうして人が関わり、手間や時間をかけることで物の価値が上がることはとても自然な事です。

 

このカシミヤニットたちは、巡り巡ってディーラーから私のもとへ届いたんだな~。

そんなことを考えてアメリカへ思いを馳せながら、ニットのチェック作業をしていました。

 

ニットのセッティング

 

 

アメリカから届いたカシミヤニットはチェック後、ドライクリーニングへ。

チェック→洗濯→次はセッティングです。

 

パッチワークニットは、デザインを活かす為にもゆったりしたサイズ感で作りたい。そう考えていたので今回はパッチワークニット1枚作る為に、2.5枚のカシミヤニットを使用することにしました。

 

パッチワーク=色の組み合わせがかなり重要。

 

 

虫食いや汚れの状態を1点1点細かくチェックしましたが、今度は色合わせの為に再度見直し。

ニットは綺麗な状態の物が多かったですが、多少の虫食いなどもありました。

色合わせを考える際、虫食いや汚れももう一度チェック。

 

 

リメイクに使用しない箇所を分かりやすくする為、ダメージを見つけたら目印にマスキングテープを貼りました。

 

 

 

一通り目を通して、組み合わせる色ごとに束を作り、メモを貼ってセッティング完了。

完成された配色を想像して、何度も色を組み替えたりしたので結構時間がかかりました、、。

 

セットされたニットは京都の河原町にある

〈USEDを拡張する進化型古着屋“森”〉へ

 

mumokutekiのリメイク商品は、“森”にあるリサークルスタジオにて制作しています。

 

 

色の組み合わせはセッティングしましたが、どの色をどこへ配置するか。

それは1枚1枚異なる形のニットを、実際に切り取って、どう繋ぎ合わせるかやってみないと決められない。

色の組み合わせと同じぐらい重要な配置は、リサークルスタジオにお任せです。

 

どんな仕上がりで完成するのか、、わくわく待ちます!

 

古着のパッチワークカシミヤニット完成

数日が経ち、パッチワークのカシミヤニットが納品されました!

元のカシミヤニットはこんな感じ。

 

カーディガンやタートルニット、サイズもバラバラでした。

 

 

完成したパッチワークニットがこちら。

 

 

 

 

、、、すごく可愛く出来ました!!

 

商品が出来上がったとき、想像よりも可愛く出来た時。

バイヤーとしては凄く嬉しい気持ちです。

 

ボタンやリブが色んな箇所に散りばめられて、全体はまとまっているのに面白みのあるデザインになりました!

 

他にもいろんな配色がありますよ◎

 

ブラック+グリーン+ライトグリーン

 

ブラック+グレー+チャコール

 

オフホワイト+サックスブルー+グレー

 

ブルー+チャコール+ボルドー

 

キャメル+ベージュ+オフホワイト

 

もともとはサイズが小さかったり、今っぽいシルエットでは無かったり。

誰かが一度手放したカシミヤニットが、アイデアとリメイクの力で、今回も付加価値のあるより良いモノになりました。

 

 

 

これからも1つ1つ時間をかけてアイデアを形にし、〈古着のアップサイクル〉に取り組んでいきます。

ありがとうございました!

 

 

 

 

 

 

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